親に聞く質問|時代で聞く
結婚と子育ての話を聞く質問
出会い、式の日、新婚のころ、子どもが生まれた日
結婚と子育ての話は、家族の始まりの話です。どこで知り合い、どんな日に式を挙げ、最初はどんな部屋で暮らしたのか。子どもとして身近にいても、意外と聞いたことがない話が多い分野です。お見合いか恋愛か、式を挙げたかどうかも人それぞれ。決めつけずに聞くと、間借りの六畳間、初めてそろえた道具、生まれた日の空模様といった具体的な場面が出てきます。聞き役であるあなたが生まれた日のことも、ここで聞けます。
一出会いから結婚が決まるまで
まずは入りやすい出会いのいきさつから聞きます。お見合いか恋愛かを決めつけず、答えに沿って進めます。
連れ合いの方と初めて会ったときのことを聞かせてください。
「お見合い」「職場」「近所」「友人の紹介」など、きっかけの選択肢を示すと話しやすくなります。
初めて会ったころ、ご自分はどんな毎日を送っていましたか。
年齢、仕事、住んでいた町がわかると、本の中で時代と場所がはっきりします。
相手の第一印象は、どんなふうでしたか。
服装、背格好、話し方など、目に見えたものから聞くと答えやすくなります。
二人で出かけた場所で、覚えているところはありますか。
映画館、喫茶店、公園、お祭りなど。お見合いなら、その後に会った場所を聞きます。
結婚を決めたのは、どんないきさつでしたか。
誰が言い出したか、どんな言葉だったかが取れると、台詞として本に残せます。
結婚の話を、それぞれの家族はどう受け止めましたか。
賛成、反対、どちらでもないなど。親や兄弟の一言が出たら書き留めます。
相手の家へ初めてあいさつに行った日のことを教えてください。
手土産、出されたもの、通された部屋など。迎えた側なら、その立場で聞きます。
当時、まわりでは何歳くらいで結婚するのがふつうだと言われていましたか。
時代の空気がわかる質問です。古い言い回しが出ても評価せず、そのまま聞きます。
二式の日と新婚のころの暮らし
式の日の景色と、二人の暮らしが始まった住まいを聞きます。式を挙げなかった方には、籍を入れた日から聞きます。
結婚式の日のことを、朝から順に聞かせてください。
式を挙げなかった方には「籍を入れた日」や「一緒に暮らし始めた日」と言い換えます。
式は、どんな場所で挙げましたか。
自宅、公民館、神社、式場など。部屋の広さや集まった人数も手がかりになります。
その日の季節や天気で、覚えていることはありますか。
暑さ寒さ、雨、咲いていた花など。式の写真があれば一緒に見ながら聞きます。
その日に着ていた衣装について教えてください。
白無垢、色打掛、ドレス、紋付き、背広など。借り物か自前かも話の糸口です。
式やお披露目の席で、誰かに言われて覚えている一言はありますか。
仲人、親、上司、友人など。その一言は、そのまま台詞として本に使えます。
式のあと、新婚旅行などで出かけた先の思い出を聞かせてください。
温泉地、海、山など。乗り物や泊まった宿も手がかりに。行かなかった場合もそのまま聞きます。
二人で最初に暮らした住まいは、どんなところでしたか。
間借り、アパート、社宅、相手の実家など。部屋の数や窓から見えたものを聞きます。
新婚の家で、初めてそろえた道具で思い出すものは何ですか。
ちゃぶ台、七輪、白黒テレビ、電気釜など。誰が選び、どこで買ったかも聞けます。
三子どもが生まれた日のこと
最初の子が生まれた日や、聞き役であるあなたが生まれた日のことを聞きます。子どもがいない場合はこの章を飛ばします。
子どもができたとわかったときのことを聞かせてください。
最初に誰に話したか、どんな言葉で伝えたかが取れると、ひとつの場面になります。
生まれた日は、どんな一日でしたか。
季節、時間帯、天気、どこにいたかなど。自宅でのお産か病院かも手がかりになります。
生まれたという知らせは、どんなふうに届きましたか。
父親の立場なら、職場への電話や電報、駆けつけた道のりなどを聞きます。
赤ん坊の顔を初めて見たときの気持ちを聞かせてください。
「誰に似ていたか」「小さかったか大きかったか」など、見た目から聞くと答えやすくなります。
名前は、どうやって決めましたか。
誰が付けたか、ほかにあった候補、込めた意味など。本の中で大事な一節になります。
わたしが生まれた日のことで、覚えていることを聞かせてください。
聞き役自身のことを聞く質問です。兄弟のときと違ったことを添えて聞くと話が広がります。
生まれた子を、まわりの家族はどう迎えましたか。
祖父母や上の子の様子、届いたお祝いなど。誰が何をしたかを具体に聞きます。
四子育ての日々といま思うこと
子育ての毎日の手ざわりと、いま振り返っての気持ちを聞きます。苦労の話も笑い話も、本には両方が要ります。
子どもが小さかったころの、ある一日の流れを聞かせてください。
朝起きてから寝るまで。おむつ洗い、買い物、仕事との両立などを手がかりに出します。
子育てで頼りにしていたのは、どなたでしたか。
親、近所の人、兄弟、保育所の先生など。呼び名や交わした言葉も聞きます。
家族で出かけた場所で、記憶に残っているのはどこですか。
遊園地、海水浴、動物園、大阪万博(昭和45年)など。写真があれば一緒に見ます。
子育てでいちばん手がかかった時期は、いつごろでしたか。
子どもの年齢や家の事情など。答えにくそうなら、深追いせず次の質問へ移ります。
子どもに言われて、いまも覚えている言葉はありますか。
幼いころの言い間違い、口ぐせ、けんかの一言など。そのまま台詞として残せます。
子育てのしかたで、自分の親とは違うようにしたことを聞かせてください。
叱り方、食事、勉強のことなど。反対に、親から受け継いだことを聞いてもかまいません。
いま振り返って、結婚と子育ての日々はどんな時間でしたか。
言葉が出にくければ「あのころの自分に一言かけるなら」と言い換えます。
この話題の聞き方のコツ
避けたい聞き方
掘り方の実例
相手の言葉を一つ拾って、場面と台詞を取りにいく流れです。語り手は架空の人物です。
聞き手お父さんと初めて会ったときのことを聞かせて。
語り手お見合いよ。叔母さんの家の座敷でね。あの人、ずっと下を向いてお茶ばかり飲んでいたの。
聞き手お茶ばかり。そのとき、何か話はしたの。
語り手帰りぎわにやっと「映画はお好きですか」って。それだけ。声が小さくて、二回聞き返したのよ。
聞き手「映画はお好きですか」と言われて、そのときはどう思ったの。
語り手変な人だと思った。でも次の日曜に、本当に映画に誘いに来たの。その律儀さを見て、この人ならいいかと思ったのね。いま思うと、あれが始まりだった。
出会いのいきさつ、式の日の天気、最初の住まいの間取り、生まれた子に付けた名前の由来。こうした話は、本の中で家族の始まりを描く章になります。とくに聞き役が生まれた日の話は、読み返したときに自分の物語の一ページ目にもなります。聞いたことは、言われた一言とともに書き留めておきます。
語りAI物語で聞く
この質問を、AIが聞き手になって
一つずつ聞きます。
答えはスマホのマイクで話すだけ。相手の言葉を拾って掘り、話した分が年表に貯まり、一冊の本になります。話しはじめる画面の「今日のテーマ」で「結婚・子育て」を選ぶと、この話題から聞きます。
登録なしで3話まで無料。親御さんの隣で、聞き役のあなたが操作しても使えます。
見本「多摩川の風と、あったかい食卓 ― みっちゃんからあなたへ贈る物語」(みっちゃん)
見本「雪あかりの教室から あなたの歩幅で咲けばいい」(ふみえ先生)