親に聞く質問|時代で聞く
子どものころの話を聞く質問
生まれた土地、家のまわり、遊び、家族の一日
子どものころの話は、多くの人がいちばん話しやすい話題です。生まれた土地や住んでいた家、遊んだ場所は景色として記憶に残っていて、ひとつ思い出すと次々に話が出てきます。この質問集では、家の間取りや近所の景色から入り、遊びと季節の過ごし方、家族の一日と家の決まりごと、叱られた出来事へと進みます。地名や呼び名、言われた一言まで聞き取れると、本の最初の章になります。
一生まれた土地と住んだ家
まずは生まれた場所と、住んでいた家の話から入ります。地名や間取りなど、思い出しやすいところから聞きます。
生まれ育ったのは、どんなところでしたか。
町か村か、海や山が近いか。市町村名くらいの地名が取れると本の舞台が決まります。
住んでいた家のことを聞かせてください。
平屋か二階建てか、長屋か。屋根や戸、井戸の有無から入ると話しやすくなります。
玄関を入ると、まず何が見えましたか。
土間、上がりかまち、柱時計など。家の中を順に歩いてもらうと間取りが出てきます。
家の中で、いちばん好きだった場所はどこですか。
縁側、こたつ、押し入れ、台所の隅など。そこで何をしていたかも聞きます。
その家では、誰と誰が一緒に暮らしていましたか。
祖父母、おじ・おば、住み込みの人も含めて。名前か呼び名を一人ずつ聞き取ります。
生まれたころのことで、家族から聞かされてきた話を教えてください。
生まれた季節、取り上げた産婆さん、名前の由来など。人から聞いた話でかまいません。
子どものころ、近所の人からは何と呼ばれていましたか。
あだ名や、家の屋号をつけた呼ばれ方など。呼び名は本の中で語り手を生き生きさせます。
住む場所が変わったことがあれば、そのときの様子を聞かせてください。
疎開、親の仕事、家の建て替えなど。ずっと同じ家なら、それも大事な答えです。
二家のまわりと遊び場
家の外に出て、遊び場や通り道の景色を思い出してもらいます。季節や音、匂いを手がかりに場面へ入ります。
家を出て少し歩くと、どんな景色が広がっていましたか。
田んぼ、川、路地、商店街、工場など。学校までの道をたどると思い出しやすくなります。
よく遊んだのは、どこでしたか。
空き地、神社の境内、河原、裏山など。子どもだけの呼び名があれば、それも聞きます。
夢中になった遊びは何ですか。
めんこ、ビー玉、缶けり、ゴム跳び、おはじき。勝ち負けの決め方や掛け声まで聞きます。
いつも一緒に遊んでいた仲間のことを聞かせてください。
きょうだい、近所の年上の子など。呼び名と、その子の得意なことを一人ずつ聞きます。
夏になると、どんなことをして遊びましたか。
川遊び、虫とり、花火、盆踊り。暑さや水の冷たさなど、体で覚えた感覚も聞きます。
冬の遊びや過ごし方で、思い出すものは何ですか。
雪遊び、たこあげ、こま回し、火鉢など。寒さの記憶から入ると話が続きます。
子どもたちが集まってくる楽しみには、どんなものがありましたか。
紙芝居、駄菓子屋、お祭りの縁日など。呼び声やお小遣いの使い道も聞いてみます。
いまでも耳や鼻に残っている、町の音や匂いを教えてください。
豆腐売りのラッパ、汽車の汽笛、かまどの煙、銭湯の湯気。一つ出ると景色が戻ります。
三家族の一日と家の決まり
朝起きてから寝るまでの家族の一日と、家の中の決まりごとを聞きます。誰が何をしていたかを具体的にたどります。
朝、目が覚めると、家の中はどんな様子でしたか。
釜でご飯を炊く音、みそ汁の匂い、ラジオ。誰がいちばん早く起きていたかも聞きます。
家の大人たちは、昼間どんな仕事をしていましたか。
田畑、商売、勤め、職人、内職など。仕事場の様子や道具の名前が出ると本に効きます。
子どもが受け持っていた家の手伝いを聞かせてください。
水くみ、風呂たき、子守り、店番など。何歳ごろからやっていたかも聞くと時期が分かります。
夕ごはんのとき、誰がどこに座っていましたか。
ちゃぶ台、箱膳、上座など。座る場所やおかずの分け方から家族の形が見えます。
よく食べていたもので、いまも思い出す味は何ですか。
すいとん、麦ごはん、干しいも、手作りのおやつ。作っていた人の呼び名も一緒に聞きます。
家の中で、守らなければならなかった決まりごとを聞かせてください。
食事の作法、門限、言葉づかい、仏壇へのあいさつ。決まりを言っていた人の口ぐせも聞きます。
夜、寝るまでのひとときは、どう過ごしていましたか。
ラジオ、近所で見た白黒テレビ、布団の中のきょうだい話など。寝る部屋の様子も聞きます。
四叱られた話と、いまの思い
叱られたことやほめられたことを聞き、そのときの気持ちと、いま振り返って思うことへ進みます。
子どものころに叱られた出来事で、いまも覚えているのはどんなことですか。
いたずら、けんか、手伝いを怠けたなど。誰に、どこで叱られたかを場面ごと聞きます。
叱られたとき、どんな言葉をかけられましたか。
言われた一言はそのまま本の台詞になります。方言や言い回しも、そのまま書き取ります。
叱られたあとの、自分の様子を聞かせてください。
押し入れに隠れた、外に出された、誰かがかばってくれたなど。その後の場面に気持ちが出ます。
ほめられたことで、いまも覚えている場面はどんなものですか。
手伝い、成績、絵や習字など。思い浮かばないときは「喜ばれたこと」と言い換えます。
子どものころ、こわかったものや不思議に思っていたことを教えてください。
暗い便所、夜道、雷、大人のうわさ話など。子どもの目で見た世界がそのまま出てきます。
子どものころの自分は、どんな子だったと思いますか。
活発、おとなしい、負けず嫌い、甘えん坊など。家族からどう言われていたかでもかまいません。
いま振り返って、あの土地と家で過ごした子ども時代をどう感じていますか。
よかったこと、つらかったこと、どちらでもかまいません。いまも続く習慣があれば一緒に聞きます。
この話題の聞き方のコツ
避けたい聞き方
掘り方の実例
相手の言葉を一つ拾って、場面と台詞を取りにいく流れです。語り手は架空の人物です。
聞き手子どものころ、よく遊んだのはどこでしたか。
語り手家の裏に川があってね。夏はほとんどそこにいたよ。
聞き手裏の川。そこでは、どんなふうに遊んでいたんですか。
語り手近所のみっちゃんたちと、石を積んで川をせき止めて、小さなプールを作るんだ。夕方まで入ってるから、唇が紫になってね。
聞き手夕方まで。家に帰ったとき、誰かに何か言われましたか。
語り手母が台所から「また川か、ご飯抜きだよ」って。でも戸棚にちゃんとおにぎりが置いてあった。あれは、いまでも覚えてるね。
子どものころの話は、本の最初の章になります。ここで聞いた地名や家の様子は物語の舞台になり、遊び仲間の呼び名や叱られたときの一言は、そのまま登場人物と台詞になります。この話で出てきた人や場所は、のちの学校や仕事の話にもつながっていくので、聞き取ったものは書き留めておきます。
語りAI物語で聞く
この質問を、AIが聞き手になって
一つずつ聞きます。
答えはスマホのマイクで話すだけ。相手の言葉を拾って掘り、話した分が年表に貯まり、一冊の本になります。話しはじめる画面の「今日のテーマ」で「小学生のころ」を選ぶと、この話題から聞きます。
登録なしで3話まで無料。親御さんの隣で、聞き役のあなたが操作しても使えます。
見本「多摩川の風と、みんなで囲んだ食卓」(みっちゃん)
見本「雪あかりの教室から あなたの歩幅で咲けばいい」(ふみえ先生)