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自分史を印刷・製本して本にする方法。1冊から作るときの選び方

親の話をまとめた原稿や、自分で書いた自分史ができあがると、次は「これを本の形にしたい」と考えます。ところが調べはじめると、自費出版、オンデマンド印刷、製本だけの依頼など言葉が多く、何を選べばよいのか分かりにくいものです。この記事では、自分史を印刷・製本する主な方法を並べ、綴じ方や大きさ、ページ数の決め方、写真の扱いを順に説明します。家族に配る数冊を作りたい人が、頼む前に決めておくことも整理します。

本にする方法は三つに分かれる

自分史を印刷して本にする方法は、大きく三つあります。一つめは、家庭のプリンターで印刷して、自分で綴じる方法です。二つめは、印刷所の少部数向けの印刷を使う方法で、原稿のデータを送ると冊子に仕上げて届けてくれます。三つめは自費出版で、原稿の整理やレイアウト、表紙のデザインまで出版社に頼み、まとまった冊数を刷る方法です。

違いは、どこまでを自分でやり、どこからを人に任せるかです。家庭で作るなら手間はかかりますが、思い立った日に一冊作れます。少部数の印刷は、原稿とレイアウトを自分で用意できれば、手軽に本らしい仕上がりになります。自費出版は任せられる範囲が広いぶん、打ち合わせの回数も費用も増えます。

  • 家庭で印刷して綴じる
  • 印刷所の少部数印刷を使う
  • 自費出版でレイアウトから任せる
  • 違いは、どこまでを自分でやるか

1冊から刷れる少部数の印刷

家族に配る数冊だけ作りたいときは、オンデマンド印刷と呼ばれる少部数向けの印刷が使えます。版を作らずにデータから直接刷る方法で、1冊から注文できるところがあります。大量に刷る印刷とは仕組みが違い、冊数が少なくても無駄が出にくいのが特徴です。足りなくなったら、同じデータであとから追加で刷ることもできます。

使うときは、本文と表紙をそれぞれ決められた形式のデータで送るのが一般的です。本文はPDF、表紙は画像やPDFで受け付けるところが多く、ページの大きさや余白、表紙の寸法に細かい決まりがあります。注文する前に、受付の条件を印刷所の案内で確かめ、その形に合わせて原稿を仕上げます。

  • 版を作らずにデータから刷るので1冊から頼める
  • 足りなければ同じデータで追加できる
  • 本文と表紙のデータ形式と寸法を先に確かめる

綴じ方は厚さで選ぶ

綴じ方の代表は三つです。中綴じは、紙を重ねて二つ折りにし、折り目をホチキスのような針金で留める方法です。ページ数は4の倍数になり、薄い冊子に向いています。無線綴じは、ページを重ねた背の部分を糊で固め、表紙でくるむ方法です。背表紙ができるので本棚に立てたときに題名が見え、ある程度の厚さがある自分史に向いています。

上製本は、厚紙を芯にした硬い表紙でくるむ、いわゆるハードカバーの本です。丈夫で長く残すのに向いていますが、ほかの綴じ方より費用も日数もかかります。家族で読む一冊なら、無線綴じで十分に本らしく仕上がります。記念に残す一冊だけ上製本にし、配る分は無線綴じにする、という分け方もできます。

  • 中綴じは薄い冊子向き。ページ数は4の倍数
  • 無線綴じは背表紙ができ、厚めの本に向く
  • 上製本は丈夫だが費用と日数がかかる
  • 記念の一冊だけ上製本にする分け方もある

大きさ・ページ数・写真を決める

本の大きさ(判型)は、文庫本ほどの小さな本から、雑誌に近い大きな本まであります。自分史では、手に持って読みやすい単行本くらいの大きさがよく選ばれます。年配の家族が読むなら、文字を大きめにし、行と行の間をゆったり取ると読みやすくなります。大きさを決めたら、その大きさで実際に数ページを印刷し、文字の大きさを確かめておきます。

ページ数は、話の数と写真の量で決まります。無線綴じの場合、ページ数と紙の厚さで背の幅が決まり、表紙のデータもそれに合わせて作ります。写真をカラーで入れると費用が上がりやすいので、カラーにする写真を数枚に絞るか、白黒で載せて表紙だけカラーにする方法もあります。写真には、誰が写っていて、いつどこで撮ったかを一行添えておくと、読み手に伝わります。

  • 読みやすさを優先して大きさと文字の大きさを決める
  • 無線綴じは、ページ数で背の幅が変わる
  • カラーにする写真は絞ると費用を抑えやすい
  • 写真には、誰が・いつ・どこでを一行添える

頼む前に決めておくこと

印刷所や出版社に頼む前に、家族で決めておきたいことがあります。まず、誰に何冊配るかです。家族だけなのか、親戚や親しい知人にも渡すのかで、冊数も仕上がりの考え方も変わります。次に、いつまでに手元にほしいかです。誕生日や法事など渡したい日があるなら、原稿の確認や印刷にかかる日数を逆算して、早めに動きます。

あわせて、原稿をどこまで整えてから頼むかを決めます。レイアウトや表紙まで自分たちで作るなら少部数の印刷で足ります。文章の手直しや構成から相談したいなら、自費出版や編集を引き受けるところを選びます。見積もりを比べるときは、綴じ方、大きさ、ページ数、カラーのページ数、冊数をそろえて同じ条件で聞くと比べやすくなります。

  • 誰に何冊配るかを決める
  • 渡したい日から逆算して動く
  • 原稿をどこまで整えてから頼むかを決める
  • 見積もりは同じ条件で比べる

よくある質問

1冊だけでも印刷して本にできますか。

できます。オンデマンド印刷などの少部数向けの印刷では、1冊から注文できるところがあります。原稿と表紙のデータを決められた形式で用意すれば、本らしい冊子に仕上がります。あとから同じデータで追加することもできます。

自費出版と少部数の印刷は、何が違いますか。

任せる範囲が違います。少部数の印刷は、用意したデータを刷って綴じるところを頼む形です。自費出版は、原稿の整理やレイアウト、表紙のデザインまで出版社に任せることが多く、そのぶん打ち合わせも費用も増えます。家族で読む数冊なら少部数の印刷で足ります。

原稿ができていなくても、先に印刷の相談をしてよいですか。

印刷の条件を先に知っておくと、原稿づくりが楽になります。ただ、ページ数や写真の量が決まらないと見積もりは出せません。まず話を集めて原稿の量の見当をつけ、そのうえで大きさと綴じ方を決めて相談すると、話が早く進みます。

自分史を本にする方法は、家庭で綴じる、少部数で刷る、自費出版で任せる、のどれを選んでも形になります。決め手になるのは、誰に何冊配るかと、どこまでを自分たちでやるかです。そして、どの方法でも中身になるのは本人の話です。印刷の段取りを考えるのと並行して、話を聞いて原稿を貯めていくところから始めてみてください。

この記事の年や制度の記述は、公開されている解説で確かめたものです。法律や医療の判断が要るときは、専門家にご相談ください。

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