読みもの
自分史を自費出版するには?依頼先の選び方と見積もり前の準備
自分史を自費出版したいと思ったら、最初に決めたいのは「誰に読んでもらう本か」と「どこまでを人に任せるか」です。家族に配る本と、書店などで販売する本では、必要な作業が変わります。原稿がある人も、これから親の話をまとめる人も、依頼先を探す前に目的と手元の材料を整理すると相談しやすくなります。この記事では、依頼する作業の分け方と、見積もりで確認する項目、受け取りまでの進め方をまとめます。
家族に配る本か、一般に販売する本かを決める
自費出版は、著者が制作などの費用を負担して本を出す方法です。まずは「子どもや孫に渡す」「親戚にも配る」「家族以外の人にも販売する」のどれを目指すのかを考えてみてください。家族に配ることが目的なら、読んでもらいたい相手の人数を書き出し、必要な冊数を決めるところから始められます。
販売も考えるなら、本を作る作業に加えて、どこで、どのように販売するかを依頼先に確認します。「書店流通に対応」という案内だけで判断せず、注文を受け付ける形なのか、店頭に置く計画があるのか、販売期間や売れ残った本の扱いまで聞いておきましょう。家族向けの冊子を作るサービスと、書店への流通を扱う出版サービスは、相談の目的を分けて比べると選びやすくなります。
- 読む相手と、渡したい冊数を書き出す
- 販売したい場合は、販売先・期間・在庫の扱いも確認する
- 家族に配る目的と、一般販売の目的を分けて相談する
原稿の状態から、依頼する作業を整理する
手元の材料を「まだ思い出が頭の中にある」「録音やメモがある」「文章がある」「印刷用のデータまでできている」の四つに分けてみます。まだ文章がなければ、話を聞いて原稿にする作業が必要です。文章があっても、章の順番を組み直すのか、誤字や名前を確認するだけなのかで、頼む作業は違います。
たとえば、家族が録音を文字に起こしていても、そのまま本にできるとは限りません。同じ話の重複を整理する、時期を確かめる、写真に説明を付ける、といった作業が残っている場合があります。「原稿あり」とだけ伝えず、数ページの見本と、文字数・写真の枚数を示すと、依頼先も必要な作業を判断しやすくなります。最初の相談では、個人情報を省いた見本を用意し、原稿全体を送る前に送付方法と取り扱いを確認しましょう。
- 取材・文章化・構成整理・誤字確認・ページへの配置を分けて考える
- 家族でできる作業と、依頼したい作業を書き出す
- 原稿の見本、文字数、写真の枚数を用意する
出版社・編集者・印刷所をどう選ぶか
文章を整えるところから本づくりまで相談したいなら、自分史を扱う出版社や制作会社に、担当する作業の範囲を聞いてみます。話を聞いて文章にする部分を頼みたいなら、聞き書きをする編集者やライターも相談先になります。印刷用データが完成しているなら、印刷・製本を引き受ける印刷所が候補です。会社の呼び方だけで決めず、必要な作業を実際に引き受けてもらえるかで選びます。
依頼先には、自分たちが作りたい本に近い制作見本を見せてもらいましょう。写真の多い本か、文章が中心か、年配の家族が読みやすい文字の大きさかを確認します。やり取りの窓口、家族が原稿を確認する機会、修正の伝え方も聞いておくと、完成までの進め方を具体的に想像できます。
- 原稿づくりから頼むか、印刷だけ頼むかで候補を絞る
- 近い仕上がりの制作見本を確認する
- 担当者と、原稿確認・修正の進め方を聞く
見積もりで確認したい項目
総額を比べる前に、含まれている作業をそろえます。取材や録音からの文字起こし、原稿の整理、組版(文字や写真をページに配置する作業)、表紙の制作、誤字などの確認、印刷・製本、送料のうち、何が含まれるかを確認してください。修正できる回数や、原稿・写真を追加した場合の費用も聞いておきます。
本の仕様は、大きさ、ページ数の見込み、白黒・カラーの範囲、綴じ方、冊数を同じ条件で伝えます。条件が未定なら、仮の条件であることを明記し、何が変わると金額が変わるかを聞きましょう。納品する冊数と自宅に届く冊数、送料、追加印刷の最低冊数と費用、完成したデータを受け取れるかも確認項目です。販売する場合は、流通にかかる費用や売上の精算方法も別に確認します。
- 取材・原稿整理・組版・表紙・確認・印刷・送料の内訳
- 修正回数と、追加作業が発生する条件
- 同じ大きさ・ページ数・カラー範囲・綴じ方・冊数で比較
- 手元に届く冊数、追加印刷、データの受け取り
- 販売する場合の流通費用と売上の精算方法
相談から原稿確認、印刷、受け取りまで
進め方の一例は、目的と原稿の相談、仕様・見積もりの確認、依頼条件の合意、原稿の整理、ページや表紙の制作、内容の確認、印刷・製本、受け取りという順です。各社で担当範囲や順序は異なるため、誕生日など渡したい日がある場合は、最初に伝えて、いつまでに原稿や写真を渡す必要があるかを聞いておきます。
確認用の原稿やページが届いたら、本人と家族で役割を分けると進めやすくなります。本人は出来事や言い回し、家族は人名・年代・写真の説明などを確認します。読み手に渡してよい内容かも、この段階で確かめましょう。印刷へ進めてよいと返事をする前に、直した箇所が反映されているかを確認し、最後の確認を誰が引き受けるかを決めておきます。
- 渡したい日と、原稿・写真の提出期限を最初に相談する
- 本人と家族の確認時間を予定に入れる
- 印刷前に修正の反映と、読者に渡す内容を確認する
原稿がない場合は、親の話を集めるところから
原稿がまだなくても、家族で一つずつ話を聞くところから始められます。「小学生のころの通学」「初めての仕事」など、ひとつの場面を選び、短い話を残していきます。全体の章立てを先に完成させようとせず、話と写真がどれくらい集まるかを見てから、依頼する作業を決めても構いません。
語りAI物語は、親の話を聞きながら自分史を作りたい家族向けの選択肢です。AIの質問に答えた話をもとに本を作り、冊子用PDFを保存したり、できあがった本の冊子を注文したりできます。書店への流通を希望する場合は、その対応を扱う出版先へ別途相談してください。まずは家族で読む本の見本を確かめ、どんな話を残すかを本人と話し合ってみましょう。
- 短い話と写真から材料を集める
- 集まった材料を見て、依頼する作業を決める
- 家族向けの本づくりと、書店流通の相談を分ける
よくある質問
原稿が完成していなくても相談できますか。
原稿づくりから対応する依頼先に相談できます。録音やメモの有無、書けている分量、写真の枚数を伝え、何を頼みたいかを整理しておきましょう。初期の見積もりがどの条件を前提にしているかも確認します。
家族に配る数冊だけでも、出版社に頼む必要がありますか。
必要な作業によります。印刷用のデータまで用意できるなら、少部数の印刷に対応する印刷所が候補です。取材や原稿整理から任せたい場合は、その作業を扱う出版社や制作会社、編集者に相談します。
自費出版を頼めば、書店でも販売してもらえますか。
依頼するプランの対応範囲によります。印刷・製本のみか、販売や書店流通も含むかを確認してください。販売先、販売期間、店頭に置く計画、売れ残った本の扱い、売上の精算方法まで聞いておくと比較しやすくなります。
見積もりを頼むとき、何を伝えればよいですか。
読む相手、希望冊数、渡したい日、原稿の状態と文字数、写真の枚数、希望する本の仕様、依頼したい作業を伝えます。未定の項目は未定と伝え、仮の条件で見積もる場合は、変更時の費用も確認しましょう。
まず、読む相手・必要な冊数・原稿の状態・依頼したい作業を一枚のメモにまとめてみてください。同じ条件を相談先に伝えれば、総額だけでなく、任せられる範囲や確認の進め方を比べられます。親の話を本にする場合は、本人がどんな一冊にしたいかを聞くことが、そのメモの出発点になります。
語りAI物語で本にする
話した内容を、
A5の冊子にして届けます。
原稿は書かなくて大丈夫です。スマホに向かって話すと、AIの聞き手が話を掘り下げ、章に分けて一冊の本にまとめます。
- 冊子にして届けるA5・1冊 1,500円(税込・送料込)。本ができてから注文できます
- 親に贈るなら冊子付きギフト 4,980円(一冊パックと冊子1冊)
- 自分で印刷所に頼むなら本のページから、A5の冊子用PDF(本文・表紙)を保存できます
