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自叙伝・自分史づくりの頼み方と費用の考え方

親の自叙伝を作ってあげたいと思って調べはじめると、自分で書く方法から、専門の書き手に頼む方法、本として印刷する方法まで、選択肢が多くて迷います。費用の幅も大きく、何にお金がかかっているのかが見えにくいものです。この記事では、自分史・自叙伝を作る主な方法を並べて、手間と向いている人を比べます。そのうえで、取材・編集・印刷・部数のどこに費用がかかるのかを説明し、頼む前に家族で決めておきたいことをまとめます。

作り方の違いを先に知っておく

自分史・自叙伝の作り方は、大きく分けると、本人や家族が自分で書く方法、編集者やライターに聞き書きを頼む方法、原稿を自費出版で本にする方法、話した内容を記録して形にしてくれるサービスを使う方法があります。これらは組み合わせることもでき、たとえば自分で書いた原稿を本にするところだけ頼む、という形もあります。

どれを選ぶかは、誰の手間をどれだけかけられるか、どんな仕上がりを求めるか、何冊を誰に配るかで決まります。最初に方法から選ぶより、「家族で読めればよいのか」「親戚や知人にも配りたいのか」「文章の質にどこまでこだわるのか」を家族で話しておくと、自然に向いている方法が絞られます。

  • 自分で書く/聞き書きを頼む/自費出版/話して残す
  • 方法は組み合わせることもできる
  • 誰に何冊配るかを先に話しておく

自分で書く、家族が聞いて書く

いちばん費用がかからないのは、本人や家族が自分で書く方法です。かかるのは主に時間と手間で、紙のノートでも、パソコンで文章を打っても始められます。本人が書くのが難しい場合は、家族が聞き手になって話を聞き、書き留めて整える形もあります。家族だけが読む一冊なら、家庭で印刷して綴じるだけでも十分に形になります。

向いているのは、時間をかけてゆっくり進めたい人や、家族の会話そのものを楽しみたい人です。一方で、書き手の負担が大きく、途中で止まってしまいやすいのが難点です。たとえば、娘の美和さんが仕事の合間に父の話をまとめる場合、毎回の量を少なくして、続けられる段取りを先に決めておくことが大切になります。

  • 費用は少なく、時間と手間がかかる
  • 家族が聞き手になって書く形もある
  • 途中で止まりやすいので段取りを先に決める

聞き書きを人に頼む

編集者やライターに取材から頼む方法では、書き手が本人のもとへ通って話を聞き、原稿にまとめ、構成や言い回しを整えてくれます。本人や家族は話すことと原稿の確認に集中でき、読みやすい文章に仕上がるのが利点です。このように取材から頼んで作る自叙伝は、数十万円から100万円ほどかかることが多くあります。

費用の中心は、取材にかかる時間と回数、原稿を書いて編集する手間です。話を聞く回数が増えるほど、また原稿の量が多いほど、費用は上がります。向いているのは、文章の仕上がりにこだわりたい人、親戚や知人にも配る本を作りたい人、家族に書く時間がない人です。頼む前に、取材の回数や、原稿を何回まで直せるかを確かめておきます。

  • 取材・原稿・編集まで書き手が引き受ける
  • 取材から頼むと数十万円から100万円ほどが多い
  • 費用は取材の回数と原稿の量で変わる
  • 取材回数と直せる回数を先に確かめる

自費出版と、話して残す方法

自費出版は、できあがった原稿を、費用を自分で負担して本として印刷・製本する方法です。費用がかかるのは主に、レイアウトなどの組版(文字や写真をページに配置する作業)、表紙のデザイン、印刷と製本です。ページ数や紙の種類、写真をカラーにするかどうか、そして何冊刷るかによって金額が大きく変わります。

話した内容を記録して文章にまとめ、本の形にしてくれるサービスもあります。本人が書かなくてよく、聞き書きを人に頼むより手軽に始められるものが多いのが特徴です。向いているのは、まず家族で読める形を作りたい人や、少しずつ話を貯めていきたい人です。どこまでが料金に含まれ、印刷や追加の冊数に別の費用がかかるかは、事前に確かめます。

  • 自費出版は組版・表紙・印刷・製本に費用がかかる
  • ページ数・紙・カラー・部数で金額が変わる
  • 話して残す方法は本人が書かなくてよい
  • 料金に含まれる範囲を事前に確かめる

費用がかかるところを見分ける

方法は違っても、費用がかかるところは、取材、編集、印刷、部数の四つに分けて考えると見通しが立ちます。取材は話を聞き出す手間、編集は原稿を読みやすく整える手間、印刷は一冊ごとの紙と製本、部数は何冊作るかです。見積もりを見るときは、どの部分にいくらかかっているのかを、この四つに当てはめて確かめます。

家族で読むだけなら、取材と編集を家族が担い、印刷は少部数にすることで費用を抑えられます。親戚や知人にも配るなら部数が増え、仕上がりにこだわるほど編集の費用が増えます。安いか高いかではなく、自分たちが何を人に任せたいのかで選ぶと、あとで後悔しにくくなります。依頼する前に、配る相手と冊数を家族で決めておきます。

  • 取材・編集・印刷・部数に分けて考える
  • 見積もりはどこに費用がかかるかで確かめる
  • 何を人に任せたいかで選ぶ
  • 配る相手と冊数を先に決める

よくある質問

費用を抑えたいとき、どこを工夫すればよいですか。

取材と編集を家族が引き受けると、費用の大きな部分を抑えられます。印刷する場合は、ページ数や冊数を絞り、写真のカラーを必要なページだけにすると金額が下がります。まず家族向けの一冊を作り、あとで増やす方法もあります。

聞き書きを頼むとき、事前に何を決めておけばよいですか。

誰に何冊配るか、どの時期の話を中心にするか、写真を何枚くらい入れたいかを家族で話しておきます。あわせて、取材の回数、原稿を直せる回数、印刷が料金に含まれるかどうかを依頼先に確かめると、見積もりを比べやすくなります。

親が元気なうちに作りたいのですが、どの方法が早いですか。

家族が聞き手になって話を少しずつ書き留める方法や、話して残す方法は、思い立ったその日から始められます。形にこだわる本は、そうして集めた話をもとに、あとから人に頼んで仕上げることもできます。まず話を聞き始めることが先です。

自分史・自叙伝づくりの費用は、方法そのものより、取材・編集・印刷・部数のうち何を人に任せるかで決まります。家族で読む一冊なのか、多くの人に配る本なのかを先に話し合い、それに合う方法を選びます。どの方法でも、もとになるのは本人の話です。まずは親の話を聞く時間をつくるところから始めてみてください。

この記事の年や制度の記述は、公開されている解説で確かめたものです。法律や医療の判断が要るときは、専門家にご相談ください。

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